受験期になると必ず思い出す。

どーも、Frasco相馬です。
ここ最近も本当にたくさんの差し入れをいただいています。いつも本当に本当にありがとうございます。
さて、なんだか最近ブログが真面目だね!と思われている方が増えているようです。しかしながら、ぼくはいつだって真面目です。

そんなこんなで、今日もいつも通り真面目に思考を巡らせています。そして、思考を巡らせていると、ひとりの教え子のことを思い出しました。まあ受験期になると必ずこの子のことを思い出します。これまで、千数百人ほどの生徒と関わらせてもらっていただいた中で、未だこれほどの濃ゆい3年間はありませんでした。そんなお話を今日は少し書かせていただきます。願わくば、悩み苦しむ受験生の一助になりますように。



その子との出会いは、もう10年以上前になります。ぼくがピチピチのスーツを、、、いえ、大手塾に入社したてでピチピチの新人だった頃に出会いました。どちらかというと無口な子だったのですが、友達は少なくなく元気な子たちの輪の中にいました。そんな彼が通う塾でぼくは当時の上司による新人研修を受けていました。

体当たりの毎日でしたが、少しずつ塾に通う子どもたちと打ち解けていくことができました。その後、ぼくは辞令により、3週間ほどで別の教室を任せてもらえることになり、彼のいる教室を離れることになりました。しかしながら、当時のぼくは、それほど彼と話をした記憶もなく、どちらかというと彼以外の子どもたちとワイワイ楽しい毎日を過ごしていたように思います。

そして、時が流れて2年後、ぼくは新人だった頃に研修していた、彼と出会った教室に戻ることとなりました。

例の彼は、高校入学と同時に卒塾していたので、そこにはいませんでした。しかし、彼と仲の良かった友達が通っていて、ふと思い出した彼のことを尋ねてみました。すると、がんばって100点以上点数を上げて志望校に合格したのだが、3ヶ月で高校を退学してしまったとのことだった。理由は、彼のクラスには彼以外、男子がいなかったことだった。その話を聞き、なかなか大変だったのだろうという思いと同時に、彼に会いたい!という気持ちがぼくの中で生まれました。

そこで、その彼の友達にお願いをして、彼を連れてきてくれないか?と頼んだところ、最近は誰とも会っていないらしく、家に引きこもっているから難しいかもしれないとのことだった。それでも、一応誘ってみてくれるということで、それから2、3日彼がやってくるのを待ってみました。すると、彼が友達に連れられてやってきたのでした。が、しかし、、、
ぼくの知っている彼とはだいぶ変わっていました。

ビジュアル的には、別人になっていましたが、内面は昔の彼そのままで、とりあえずげっそり痩せた体型と緑色に染まった髪色について小一時間話を聞きました。

それから、しょうもない話を毎日のように続けました。生徒が教室にやってくる夕方までの時間の多くは彼との会話する時間へとなっていきました。

そんなあるとき、「ぼく、また通っていいですか?」と言ってきた。

もちろんいいのだが、「どうした?」と聞くと、保育士になりたいのだと言いました。そのために、高校を卒業して進学をしたいとのことだったのです。

彼が初めて自分の気持ちを素直にぼくへ伝えてくれたことが嬉しかったのを今でも覚えています。

じゃあ、どこを目指そうか?という話になり、「明徳館高校を受験しようと思っています。」とのことだった。

さて、進む方向が決まったので、さっそく勉強しようということで、一緒に勉強していくと、見事なほどに全ての知識が抜けていた。彼が中学3年生だった頃、2、3度授業を担当したことがあったのだが、そのときの方が知識はあったように感じました。

まあ、それでも知識はなんとでもなるので、数学は方程式、英語はbe動詞からスタートした。

彼が17歳になる少し前の初夏でした。


まだまだ長くなりそうなので明日へ続く、、、。

Frasco

Frascoは 秋田県大仙市大曲に拠点をおく学習塾です

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