平成の思い出。

昨日のブログを書く中で、小学生の頃の思い出を思い返していました。昔のことを正確にたくさん覚えているかと言われたら、正直そこまで自信はありません。

が、しかし自信を持って「覚えている!」と言える記憶もいくつか。

そんな中の1つを今日はご紹介しましょう。

ぼくが小学生の頃、ぼくの母は、ぼくに対していくつかの心配事があった。

それは、あまり物覚えがよくないこと。そして、ぼくの脚の長さについて。なぜなら父と兄の脚があまり長くないからだ。

とりあえず「物覚え」に関しては人並みにはなれたのではないかと思っている、、、が、もう1つの方は、母の悪い予感が的中してしまった。

しかしながら、ぼくが青春時代を過ごした平成という時代では思いがけず、腰でズボンを穿くという文化が誕生した。

つまり、時代がぼくに味方をした!というわけだ。

ところが、中学1年生の頃だ。ぼくは生活委員会という委員会に所属していた。生活委員の主な仕事は学校の風紀を守ることだった。

そんなある日の委員会活動中。担当の先生がぼくを名指しして、起立しろと言ったのだ。何事かと思い立つと、「最近、校内でもこういうズボンの穿き方をする生徒が増えてきている!まず生活委員がしっかりした服装を示さなければならない!」と申したのだ。

ぼくの頭にはクエスチョンマークが浮かんだ。が、刹那、昔、母が抱えていた懸念を思い出した。「あなたの父と兄は脚が短い。だからアナタも心配だ。」と。

そう。何を隠そう、ぼくはそのとき、ズボンを腰で穿いてなどいなかったのだ。にも関わらず、ぼくは風紀を乱す生徒の代表のようになってしまったのだった(ちなみに、もう1人、無実の罪で糾弾された男がいた)。

そして、ときは流れ、ぼくも社会人になった。ぼくはいつしか、スーツを着て仕事をしたい!と思うようになり(今はめちゃくちゃ着たくない)、その望み通り毎日スーツをする仕事に就くことができた。

そして、徐々に腰ばきの文化も衰退していき、脚は長い方がいいわ!みたいな風潮になってきた。

そんなとき、またぼくに風が吹いた。

それはスーツ界の革命とも言える「アシナガスーツ」というやつが登場したのだ。

どうやらこのスーツを着ると脚が長くなるらしい(なりません)という噂を聞きつけ、ついにぼくはアシナガスーツとやらを手に入れたのだ。

しかしながら、ここに1つ落とし穴が待っていた。このアシナガスーツとやらは、スーツのズボンに脚を長く見せる秘密があったらしいのだが、採寸の際、担当の方がぼくのズボンの採寸をとりながら、何かぶつぶつ言っていた。

その中で今でも、ぼくの耳に残っている言葉が、それは弱々しく、とてもか細い声で「ここまで切って大丈夫かなぁ、、、」だ。

結果、脚が長く見える秘密の部分が失われて、わりと普通のスーツを手に入れました。

お母さん、それでもぼくは、毎日元気に楽しく過ごしています。安心して下さい。

では、また。

Frasco

Frascoは 秋田県大仙市大曲に拠点をおく学習塾です

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